おっぱい事変8|抗がん剤治療
これは、ここ1年半くらいの期間に起こった、いや現在も進行形の、そこそこ人生を揺るがせたお話です。
抗がん剤治療始まりました〜其の1
診察室にて
そして迎えた6月1日。
不安と、新しい事が始まる興奮が入り混じったドキドキ感を抱え、主治医の診察に臨みました。
まず、その場でアプレピタントを服用。アプレピタントは錠剤の吐き気止めです。
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その後、今日処方される薬の説明。
- 吐き気止め①: 2日目・3日目のアプレピタント、これは必ず飲む。
- 吐き気止め②: それでも吐き気を感じたら、ノバミンを飲む。
- 解熱・痛み止め: 熱が出たり節々が痛くなったら、カロナールを飲む。
- 抗生剤: 37.5度以上の熱が出たら、レボフロキサシンを飲む。
- 口の中を清潔に保ち、口内炎に効く、アズノール。
- 口内炎ができたら患部に直接塗る、デキサメタゾン。
沢山ありますー
でも私の中の理科系魂が刺激され、薬の名前全部覚えましたー
「今日何かあったら、遠慮なく電話してください。」
「明日はジーラスタの注射を打ちに来てください。時間は後でお知らせします。」
「それでは、いってらっしゃい。」
ジーラスタとは、白血球が減らないようにする薬です。抗がん剤の副作用の一つに骨髄抑制があります。骨髄は血液をつくる役割がありますが、薬の影響でその機能が低下するので、その対策としてジーラスタを注射します。
先生に送り出され、私は化学療法室に向かいました。
化学療法室にて
化学療法室に入る時
「アプレピタントは何時ごろ飲みましたか?」
「今日の体重、体温は?」
アプレピタントを飲んだ後、一定の時間を経過してから抗がん剤の点滴を始めます。そして、抗がん剤の量は患者の体重から計算して決められます。体温はコロナのこともあるし、基本情報ですね。
「氷は買いました?」
あっ 忘れてました! 売店で買ってきます。
点滴中、氷を口に含みます。これは口内炎予防。同時に手足を保冷剤で冷やします。これは痺れ予防。冷やすと血液の流れが鈍くなるため、薬の副作用である口内炎や手足の痺れを抑制するそうです。カラダ全体が冷えてしまわないように、お腹は温めます。
時間も経過して、いざ点滴開始。
「どちらの腕にしますか? あ、右腕が良さそうですね。」
実は前日から右腕の血管が浮き立っていたんです。準備していたのか、わたしのカラダ!
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点滴するのは4種類
- 吐き気止め: アロキシバッグデザート
- エピルビシン
- エンドキサン
- 生理食塩水
この時は名前だけ覚えましたが、後々先生に質問したところ、エピルビシンもエンドキサンも、がん細胞のDNAに作用して、増殖を阻害するそうです。
理科系魂炸裂!
点滴は思いのほか早く終わり、沢山処方された薬を受取りに調剤薬局へ。
調剤薬局にて
診察室では先生が、化学療法室では病院の薬剤師さんが、処方薬の説明をしてくださいましたが、調剤薬局でも同じ説明を受けました。どんだけ詳しくさせる気ですかー!
薬局のアプリで処方箋の管理ができるらしいので、早速インストール。設定であれこれやっていたら、スマホに異変が!
突然、読み上げモードになって、その解除のためにパスワード入れようとしたら、パスワード読み上げちゃうし! 再起動もままならず、とにかく会計して薬局を後にしました。
帰宅前の一悶着。スマホは暴走しましたが、体調に異変はなく、普通に対処できました。
この後どうなる? 来るのか、吐き気?!
🎀10月はピンクリボン月間ということで、なるべく投稿回数を増やすつもりでしたが、まだ治療中ということもあり、週1回を目指して書いていきます🎀
このコラムは個人の記録と記憶を綴っています。がんの薬物療法について詳しく知りたい方は、国立がん研究センターが運営する【がん情報サービス】をご覧になってみてください。
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/drug_therapy/dt02.html