おっぱい事変7|もうすぐモノマチ
これは、ここ1年半くらいの期間に起こった、いや現在も進行形の、そこそこ人生を揺るがせたお話です。
辛いのか?抗がん剤治療。
5月24日、先生と協議の結果、6月1日から抗がん剤治療を始めることになりました。
ほぼ1週間後です。3日後には、地元のイベント【モノマチ】もあります。
立ち止まってる時間はない。とにかく突っ走らねば。
検査や診察が一通り終わると、化学療法(抗がん剤治療)のオリエンテーションがありました。
乳腺外科と同じフロアに、化学療法室という独立した一角があり、長椅子やベッドが設置されて個室のようになっています。各部屋にはモニターがあり、DVDも視聴できます。
抗がん剤によって起こりうる副作用、どんな薬を使うか等の説明を詳細に受けました。また患者のプロフィールをヒアリングしたり、不安に感じている事(生活・仕事・お金など)や、調べてほしい情報(患者の会など)について聞いてくださいました。
主治医、看護師、薬剤師、化学療法の看護師、それぞれ立場と専門領域が違う方々とお話していくうちに、自分の内面を言語化できたのがよかったです。同時に沢山の方が治療に関わっているのだなという実感も沸きました。
副作用について
さて、副作用です。
一般的に、抗がん剤=副作用=辛くてシンドい、という負のイメージが確立されているように思います。私もそんなイメージだけで、どんな薬が使われるのか、どんな風に投与するかも知りませんでした。
抗がん剤は、患者の病状によって種類が違います。薬ごとに小冊子があり、何冊もいただきました。私の場合は、2週間ごとに1回点滴、これを8回行います。1〜4回目までが同じ薬、5〜8回目までは別の薬。一番気になる副作用については、まず点滴後数日間に起こりやすい吐き気、倦怠感、口内炎、2週間後くらいに始まる脱毛、爪の変色や変形も。
吐き気の対策として、点滴当日・2日目・3日目に渡って吐き気止めを服用、点滴薬の中にも含まれています。それでも吐き気が起きてしまった場合の服用薬も処方されます。
>そんなに吐き気がひどいんですかっ!!!
口内炎の対策は、まず口腔内を清潔に保つことと、うがい薬も処方されました。
脱毛や爪などアピアランスサポートついては、ウィッグや水で落とせるネイルなども紹介されました。
>もう脱毛については、準備万端。いつでも来い! 何なら、2週間と言わずもっと早くてもOKー!
この時のメンタル
オリエンテーションでヒアリングを受けた時に、私が太字ハイライトでお話ししたことは、
> 一旦仕事を離れて、今後の人生で本当にやりたい事について考えたいです。
実際、4月末に乳がんが発覚する前と後では、私の頭を占有する出来事がガラッと変わりました。図書館で借りた本の種類でそれはわかります。
乳がん以前: 広報、ライブコマース、ライブ配信についての、仕事に関わる内容の本
乳がん以降: がんに関する、カラダとこころ・食事などの本。
そりゃそうですよね。カラダ>仕事、が正常と言えば正常。
そんな心持ちの時、あっ【ZINE(ジン)】忘れてた!
【ZINE(ジン)】というのは、3日後に迫る地元イベント「モノマチ」の参加店自らが作るガイドブックです。フォーマットに沿って、自店のプロフィールを記入していきます。書きやすいように、項目が決まっているのに、全然思い浮かびません……
特に「ゆめ」という項目に来た時、仕事に関する野望というか展望が全く出てこなかったんです。参考に他店の内容を見たら「5年後はこんな会社になりたい」「世界に羽ばたきたい」のような、当時の私からすると眩しいような宣言が多数見られ、私は違うところに来てしまったのか……と思いました。
個人的な気持ちにフォーカスして、問いに対する答えをどうにかみつけ出しました。

この後、抗がん剤治療の期間中に【ZINE(ジン)】に書いた内容が、改めて心に響くことになります。
🎀10月はピンクリボン月間ということで、なるべく投稿回数を増やすつもりでしたが、まだ治療中ということもあり、週1回を目指して書いていきます🎀
このコラムは個人の記録と記憶を綴っています。がんの薬物療法について詳しく知りたい方は、国立がん研究センターが運営する【がん情報サービス】をご覧になってみてください。
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/drug_therapy/index.html