COLUMN
ガーゼを着る
ガーゼでジレを作りました
自主課題その1
ふっくらした多重織りガーゼで、なにか着れるものが作れないだろうか?
- 多重織りだからこその、難しい点がありました。
- 生地がふっくらして厚みがあるので、縫代が厚くなる。
- 生地が柔らかいので伸びやすく縫いづらい。
生地を重ねて縫う場所を少なくする
この難しい点をなるべく軽減するために、生地を重ねて縫う場所を少なくしました。
- 生地を重ねて縫っているのは6か所。
- 右肩
- 左肩
- 右ポケット
- 左ポケット
- 内側右脇ダーツ
- 内側左脇ダーツ
肩の内側は「折り伏せ縫い」と言って生地の端が見えない始末になっています。つまり肌に生地の端が当たりません。
自主課題その2
ほっそりしている人も、ふっくらしている人も、着られるようにできないか?
この課題へのヒントは「着物」でした。着物のように左右の見頃を重ね合わせるデザインなら、体型に合わせて横幅を変えられます。
左右の合わせ部分にボタンを3つ
着物は紐や帯で見頃を固定しますが、ガーゼジレはボタンを3か所つけました。ボタンのかける位置を変えれば、ほっそり体型からふっくら体型の方まで対応できます。
臨月を迎えた妊婦さんたちに試着していただいたところ、お腹もお尻もカバーできました。因みに試着してくださった方たちの腹囲は105㎝前後でした。
当初ボタンホールを開けていましたが、生地が柔らかくボタンホールが伸びてしまうので、ボタンループにしました。
細部にまで気配りを
洗濯方法が記載されている品質表示を、オーガニックコットンのテープで作りました。コットンだと肌にあたってもちくちくしないのです。
見た目のデザインもちょっと楽しくしてみました。
試着してみてください
多重織りガーゼは、柄のデザインによって生地の風合いが違います。肌触りや体型との相性がありますので、実際に着てみて確かめてみてください。
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