COLUMN

やさしい日本語

日本語で外国人と話しませんか?

町会の回覧板にはさんであるチラシをパラパラ見ていたら「日本語で外国人と話しませんか?」というタイトルが目に飛び込んできました。見ると区役所主催の講座です。

なんか面白そう。と思いまして、早速申し込んで講座に参加してきました。

なぜ日本語なのか

ポイントは「日本語で」というところ。「英語で」とか「中国語で」ではなく、「日本語で」外国人と話すのがテーマです。

    東京都に住んでいる外国人のうち

  • 英語ができる人・・・44.0%
  • 日本語ができる人・・62.6%
  • 中国語ができる人・・38.3%

※国立国語研究所「生活のための日本語 全国調査」2010年より

なんと日本語がわかる人が一番多い!(日本に住んでいるのだから、当たり前と言えばそうですが)外国人とのコミュニケーションは「やさしい日本語」で話すのが一番わかりあえるようなのです。

1995年の阪神淡路大震災で、外国人に緊急性の高い情報を伝えるには「多言語化」と「簡潔でわかりやすい日本語」の2方向が必要だという気づきがあり、「やさしい日本語」の研究が始まったそうです。

やさしい日本語とは

以下の文章は、2011年東日本大震災で伝えた情報を、やさしい日本語で言いかえたものです。

※弘前大学人文学部社会言語学研究室HPより

健康に注意しましょう。
健康のために、水分をとりましょう。
体を動かすこと、睡眠をとることが大切です。
災害が起きると、眠ることが難しくなったり、食べたくなくなることがあります。
規則正しい生活をすることを意識しましょう。

これを、やさしい日本語に置き換えると

からだに 気をつけてください。
水を 飲んでください。
からだを 動かしてください。
よく眠ってください。

長い文章は因数分解して「1文1情報」にするのがポイントだと思いました。

講座では、留学生と日本語で話す時間があり、とても面白い体験でした。留学生から質問された「なぜ日本では家族一人ひとりの箸が違うのか?」に対し、的確な答えが出せなかったのが、情けなかったですが。このように言語ができるできない以外に、日本文化について知識があるかないかの問題も重要ですね。この問いについて答えられるよう調べてみようと思います。

今回はインターカルト日本語学校の先生におしえていただきました。また同じような講座があったら参加しようと思います。

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オブラブ代表 Mayumi Nishizawa

武蔵野美術大学卒業。つくること全般に興味があり、凝り性。好きな言葉「歩留り」