COLUMN

人間は環境の生き物

天然GPSの男とヘンゼルとグレーテルな女

だいぶ前ですが、NHKの番組で「女と男~最新科学が読み解く性~」というのがありました。男女の脳の特徴は、太古の狩猟生活が影響しているといいます。

男は獲物を追い求めて、大地を縦横に走り回りますが、獲物をしとめた後に家族の待つ場所に戻らねばなりません。そこで男にはGPSのように空間を3次元的にとらえる能力が備わったそうです。

いっぽう女は果物や木の実を採しに行く時、途中にある何かを目印にして道を覚え、目印や記憶を辿って元の場所に戻ります。「道を真っすぐ行ったら葉っぱが丸い木があって、そこを右に曲がる」的な。目の前に現れるモノを注意深く観察する能力が長けているのは、こうしたルーツからなのでしょう。

250万年の呪縛

    この大昔の生活行動の違いは、男女の違いを考える時のヒントになる気がします。

  • 男性脳が結論をすぐに出したいのは、すばやく判断して動かないと獲物が逃げてしまうから。
  • 女性脳がとりとめのない話をするのは、順を追っていかないと終着点にたどりつけないから。

人類は250万年前から農耕が始まる1万年前まで、なんと249万年間は狩猟採集生活をしていたと言います。それはDNAに焼きついていてもしょうがないですね。

人間が環境の生き物だとして、今後生活様式や男女の役割が大きく変わっていくとしたら、男女の脳が違う方向に進化するかもしれません。250万年先にくらいには。

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