COLUMN
ボタニカルダイのはなし1
色落ちしない植物染め
天然染料と安全な化学染料を融合させる技術を開発したシオンテックさんと紡績会社の老舗である新内外綿さんが開発した「ボタニカルダイ」は色あせや色落ちしない植物染めです。
オブラブは「ボタニカルダイ」の多重織りガーゼを作っています。
糸になる前の原綿を染める
生地は糸で織られていますが、糸はなにで作られているかご存知ですか?
コットンであれば、綿花から種や不純物をとりのぞいた原綿。
その原綿から、細く繊維を引出し、撚りをかけて糸にします。多くの織物は糸になってから染色しますが、糸になる前の原綿を染める方法もあります。原綿を染める方法は、糸で染めるよりも水の量を減らすことができ、環境にかかる負担を少なくできます。
「バラ」「くちなし」「ぶどう」「ブルーベリー」から抽出した染料で染めた原綿を、生成の原綿と混ぜて糸に紡ぐと、単色とは違う奥行がある色合いになります。
この糸を使って多層構造のガーゼを織ると、他の層に使っている糸と交わり、更にやさしくナチュラルな雰囲気の生地に仕上がります。
ボタニカルダイの生地については、また次回。
名古屋にあるトヨタ産業技術記念館の繊維機械館は、生地がどのような工程で作られているか、繊維産業がどのように発展してきたか、多くを学べる場所です。自動車館も併設されています。
http://www.tcmit.org/exhibition/textile/